“ARMANI/Archivio”は、ジョルジオ アルマーニ創立50周年を記念して2025年に開始されたプロジェクトです。ジョルジオ アルマーニのコレクションを体系的にアーカイブ・管理し、ブランドのヘリテージを継承しながら過去と未来を結ぶインタラクティブなプラットフォームとなっています。50年にわたる創造性・一貫性・進化を体験いただける場となっています。
1979年から1994年までに発表されたジョルジオ アルマーニのメンズおよびウィメンズ13種のルックにより、時代を超越した価値を有し、ブランドの一貫したスタイル変遷を具現化しています。セレクションはジョルジオ アルマーニが考案したジャケットというテーマを軸に展開され、過去と未来をつなぐ象徴的存在となっています。
1979年春夏コレクションから『Vogue』誌で紹介されたアンサンブル。ジョルジオ アルマーニのスーツが国際的なスタンダードとして認識されていく流れを印象づけた一着です。素材、プロポーション、ディテールに至るまで精度と品質を追求し、抑制の効いた表現の中に確かな強さを宿しています。
1979年春夏コレクションのアンサンブルは、同年『Vogue』誌に掲載され、アルマーニのスタイルを形づくる主要なコードを先取りしました。1930年代のアメリカ映画に着想を得たルックは、軽やかな構造と、厳格さと自然体の絶妙なバランスによって、モダンで持続するエレガンスの礎を築いています。
1979年秋冬コレクションのルックを、新たなエディションとして再構築。構造と柔らかさの間にある女性のシルエットを探る、アルマーニを象徴する表現のひとつです。アルド・ファライが撮影し、1979年7月の『Vogue Italia』誌(バリー・レイティガンによる特集「イタリアン・プレタポルテ・フォー・オータム」)にも掲載。「スーツはドレープされる」という新しい考え方のもと、アシンメトリーと流れるようなラインが、エレガンスをより自由で表情豊かなものへと導きます。
アルド・ファライが撮影し、1981年春夏キャンペーンに登場したルック。テーラリングをより自然なシルエットへと軽やかに導きながら、パターンを印象的な要素として取り入れています。さらに、ブランドの新たなアイデンティティを象徴するGAイーグルロゴの登場も、この時代の転換を物語ります。
1981年秋冬コレクションのルックは、アルド・ファライが撮影した同年の秋冬キャンペーンに登場。さらにアーヴィング・ペンは、『Vogue US』誌でこのルックを通じ、テーラリングと遠い想像世界の対話を描き出しました。1980年代初頭に高まった日本美学への関心の中で、儀礼用甲冑である大鎧(おおよろい)に着想を得たモチーフを、アルマーニは抑制の効いた解釈で再構築。構造と素材が織りなす視覚的な強さとフォーマルな制御のバランスによって、本質的でアイコニックなスタイルへと結実しています。
アーサー・エルゴートが撮影を手掛け、1983年に『Vogue US』誌で紹介された、1983年春夏コレクションのルック。プロポーションと機能性に焦点を当て、日中のシーンを想定した衣服が、テーラリングを無駄のない本質的な言語へと導きます。バランスの取れた明快なフォルムが、控えめで現代的なエレガンスを際立たせています。
アルド・ファライが撮影した1983年春夏キャンペーンのモデルを、新たなエディションとして再提案。よりリラックスしたエレガンスへと開かれていくアルマーニのスタイルを示す一着です。アウトドアワークの要素を、機能性と洗練のバランスで翻訳し、カジュアルウェアに一貫した上質さを与えています。
アルド・ファライが撮影し、1987年春夏キャンペーンに登場したアンサンブル。テーラリングをより自然で日常に寄り添う領域へと広げ、ブランドの視覚言語を形づくる重要な一歩となりました。構造と流動性のバランスが、堅苦しさをほどきながら洗練を保ち、現代のワードローブへとつながる輪郭を描いています。
1990年春夏コレクションのルックを、新たなエディションとして再構築。クラシックなテーラリングに縛られない、より自由で自然体なエレガンスというアルマーニの思想を映し出します。アルド・ファライのレンズが捉えたモダンで力の抜けた佇まいは、後にグッゲンハイム美術館(2000–2001年)でも紹介され、テーラードを本質的で現代的な表現へと導いた転機を示しています。
ジャック・オリヴァールが撮影した1990年春夏キャンペーンのアンサンブル。芸術的な参照と素材への探求が交差し、演劇や映画、東洋的なイメージが折り重なる、奥行きのあるビジョンを描きます。レオン・バクストや映画『鉄輪』に連なるインスピレーションを、流動的でコンテンポラリーな言語へと読み替え、歴史と想像力が自然に共存する佇まいへと結実させています。
1990年秋冬コレクションのモデルを、現代の視点で再解釈したルック。アルマーニの「デコンストラクション」を体現するように、クラシックなテーラリングの構造を軽やかにし、流動的でコンテンポラリーな佇まいへと昇華しています。同年の秋冬キャンペーンでアルド・ファライが捉えた一枚は、サルトリアルな伝統と現代性の均衡を静かに描き出します。
アルド・ファライが撮影した1990年秋冬キャンペーンのルック。テーラリングを単なる構造にとどめず、表現として成立させることで、強さと洗練を備えたフェミニニティを描き出します。明確でありながら硬さのないラインは、身体の動きに自然に寄り添うよう設計され、構造を保ったまま、よりしなやかで自由なエレガンスへと導きます。
ピーター・リンドバーグが撮影し、1994年春夏コレクションのキャンペーンに登場したルック。フォルムと素材が響き合い、サルトリアルな伝統と現代的な感性が交差する、ブランドの進化を象徴する一着です。クラシックなテーラリングをより自由に読み替えることで、無駄のない一貫性と、時代を超えるエレガンスを描き出しています。